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研磨材の最適解を提案する研磨材の窓口

粒度について

粒度とは、砥粒(とりゅう)の大きさや荒さ、細かさの度合いを表す基準で、大きく分けて「粗粒(そりゅう)」と「微粉(びふん)」があり、更に「微粉」は、「一般研磨用微粉」と「精密研磨用微粉」に分けられます。

粗粒とは?

粒子径の大きい研削材。粒度範囲F4〜F220で表示される26段階に粒度区分されたもの。

微粉とは?

粒子径の小さい研削材。一般研磨用微粉及び精密研磨用微粉。

一般研磨用微粉

微粉の中で、F230〜F2000で表示される13段階に粒度区分された研磨用微粉。中位径が60㎛以下のもの。

精密研磨用微粉

微粉の中で、#240〜#8000で表示される18段階に粒度区分された研磨用微粉。中位径(ds50)が64㎛以下のもの。
粒度の基準は、日本産業規格(JIS)があり、下記の表は、日本産業規格(JIS)で規定された粒度分布表です。

粒度分布表の単位補足

㎛(マイクロメートル)は、長さの単位で、1mmの1/1000
粒度の呼び方は、F〇〇の場合、エフ○○と呼ぶ。例 F4の場合「エフヨン」#〇〇の場合、〇〇番と呼ぶ。
 例)#1000の場合「センバン」

dsは、特定の累積高さ分率における粒子径を意味します。
 例) ds3(ディーエスサン)の場合、累積高さ分率3%における粒子径を意味します。

粗粒の種類と粒度分布(JIS R 6001-1)

粒度 100%通過しなければならない試験用ふるい
(1段)
一定量までとどまってもよい試験用ふるいとその量
(2段)
一定量以上とどまらなけばならない試験用ふるいとその量
(3段)
二つのふるいにとどまったものを合せて一定量以上にならなければならないそれぞれの試験用ふるいとその量
(3段+4段)
最大3%まで通過してもよい試験用ふるい
(5段)
% % %
3段目 4段目
F4 8000 5600 20 4750 40 4750 4000 70 3350
F5 6700 4750 20 4000 40 4000 3350 70 2800
F6 5600 4000 20 3350 40 3350 2800 70 2360
F7 4750 3350 20 2800 40 2800 2360 70 2000
F8 4000 2800 20 2360 45 2360 2000 70 1700
F10 3350 2360 20 2000 45 2000 1700 70 1400
F12 2800 2000 20 1700 45 1700 1400 70 1180
F14 2360 1700 20 1400 45 1400 1180 70 1000
F16 2000 1400 20 1180 45 1180 1000 70 850
F20 1700 1180 20 1000 45 1000 850 70 710
F22 1400 1000 20 850 45 850 710 70 600
F24 1180 850 25 710 45 710 600 65 500
F30 1000 710 25 600 45 600 500 65 425
F36 850 600 25 500 45 500 425 65 355
F40 710 500 30 425 40 425 355 65 300
F46 600 425 30 355 40 355 300 65 250
F54 500 355 30 300 40 300 250 65 212
F60 425 300 30 250 40 250 212 65 180
F70 355 250 25 212 40 212 180 65 150
F80 300 212 25 180 40 180 150 65 125
F90 250 180 20 150 40 150 125 65 106
F100 212 150 20 125 40 125 106 65 75
F120 180 125 20 106 40 106 90 65 63
F150 150 106 15 75 40 75 63 65 45
F180 125 90 15 63 40 63 53 65 -
F220 106 75 15 53 40 53 45 60 -

一般研磨材用微粉の標準粒度分布(JIS R 6001-2)

単位:㎛(マイクロメートル)

粒度 累積高さ分率3%点の粒子径(ds3)の上限値 累積高さ分率50%点の粒子径(ds50)の値及びその許容差 累積高さ分率80%点の粒子径(ds80)の下限値 累積高さ分率94%点の粒子径(ds94)の下限値 累積高さ分率3%点の粒子径(ds3)の上限値 累積高さ分率50%点の粒子径(ds50)の値及びその許容差 累積高さ分率80%点の粒子径(ds80)の下限値 累積高さ分率95%点の粒子径(ds95)の下限値
X線透過沈降試験方法及び電気抵抗試験方法 沈降管試験方法
F230 82 53.0±3.0 - 34 77 55.7±3.0 - 38
F240 70 44.5±2.0 - 28 68 47.5±2.0 - 32
F280 59 36.5±1.5 - 22 60 39.9±1.5 - 25
F320 49 28.2±1.5 - 16.5 52 32.8±1.5 - 19
F360 40 22.8±1.5 - 12 46 26.7±1.5 - 14
F400 32 17.3±1.0 - 8 39 21.4±1.0 - 10
F500 25 12.8±1.0 - 5 34 17.1±1.0 - 7
F600 19 9.3±1.0 - 3 30 13.7±1.0 - 4.6
F800 14 6.5±1.0 - 2 26 11.0±1.0 - 3.5
F1000 10 4.5±0.8 - 1 23 9.1±0.8 - 2.4
F1200 7 3.0±0.5 1 - 20 7.6±0.5 2.4 -
F1500 5 2.0±0.4 0.8 - - - - -
F2000 3.5 1.2±0.3 0.5 - - - - -

注記:これらの数値は、ISOラウンドロビン試験を根拠に計算した。

精密研磨用微粉の標準粒度分布(JIS R 6001-2)

単位:㎛(マイクロメートル)

粒度 累積高さ分率0%点の粒子径(ds0)の上限値 累積高さ分率3%点の粒子径(ds3)の上限値 累積高さ分率50%点の粒子径(ds50)の値及びその許容差 累積高さ分率94%点の粒子径(ds94)の下限値 累積高さ分率0%点の粒子径(ds0)の上限値 累積高さ分率3%点の粒子径(ds3)の上限値 累積高さ分率50%点の粒子径(ds50)の値及びその許容差 累積高さ分率75/94%点の粒子径(ds75/94)の下限値 ※
沈降管試験方法 電気抵抗試験法
#240 127 90 60.0±4.0 48 127 103 57.0±3.0 40
#280 112 79 52.0±3.0 41 112 87 48.0±3.0 33
#320 98 71 46.0±2.5 35 98 74 40.0±2.5 27
#360 86 64 40.0±2.0 30 86 66 35.0±2.0 23
#400 75 56 34.0±2.0 25 75 58 30.0±2.0 20
#500 65 48 28.0±2.0 20 63 50 25.0±2.0 16
#600 57 43 24.0±1.5 17 53 43 20.0±1.5 13
#700 50 39 21.0±13 14 45 37 17.0±13 11
#800 46 35 18.0±1.0 12 38 31 14.0±1.0 9.0
#1000 42 32 15.5±1.0 9.5 32 27 11.5±1.0 7.0
#1200 39 28 13.0±1.0 7.8 27 23 9.5±0.8 5.5
#1500 36 24 10.5±1.0 6.0 23 20 8.0±0.6 4.5
#2000 33 21 8.5±0.7 4.7 19 17 6.7±0.6 4.0
#2500 30 18 7.0±0.7 3.6 16 14 5.5±0.5 3.0
#3000 28 16 5.7±0.5 2.8 13 11 4.0±0.5 2.0
#4000 - - - - 11 8.0 3.0±0.4 1.3
#6000 - - - - 8.0 5.0 2.0±0.4 0.8
#8000 - - - - 6.0 3.5 1.2±0.3 0.6

※ds75/94の下限値は、#8000の場合はds75で、それ以外はds94とする。